No.137  2008年12月上旬号 (12月15日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ講座(21)  バッテリー充電用器具

電動ヘリ(EPヘリ)の動力源はヘリに搭載するバッテリーである。
充電したバッテリーでの飛行時間は、バッテリーの容量によるが
普通は5分から10分程度である。

従って、飛行の都度事前にバッテリーの充電が必要であり、
安全に手際よく充電できる器具をそろえる必要がある。

リチュームポリマー(Li−Po)バッテリー
EPキャリバー400に搭載し愛用している
MAX FORCE社のバッテリーで、11.1V 2200mAh
20C放電可能である。
すでに65フライト以上使用しているが、まだ元気者である。
Li−Po 充電器
HYPERION製Li−Po専用充電器である。
(型名 EOS 0403i)

入力電圧DC11〜15V、4セルまで充電可能。
セル間のバランス充電が可能。(写真右はバランスアダプター)
ニカド/ニッケル水素 充電器
KYOSHO製ニカド/ニッケル水素バッテリー用。
(型名 マルチチャージャーα1−14)
入力電圧DC11V〜15V、放電機能付急速充電器である。
AC100V入力→DC12V安定化電源
バッテリーへ充電器から充電する場合、
DC11V〜15Vの電源が必要である。
写真は家庭のAC100VからDC12Vを供給する
KYOSHO製安定化電源装置である。
(型名 パワーゾーン PS−25A)
DC12V25Aまで供給可能
DC12V自動車用バッテリー
充電器へDC12Vを供給する場合、
自動車用バッテリーからも可能である。
飛行現場に持参すれば、現地で充電が可能である。
自動車用バッテリー充電装置
充電器の電源に自動車用バッテリーを使用する場合
このバッテリー自身を充電する必要がある。
写真はAC100Vからの充電装置である。
自動車のバッテリーが上がった場合の充電にもも使用できる。
Li−Poバッテリーの炎上
Li−Poバッテリーは小型、高出力でラジコンヘリにとって
非常に優れたバッテリーであるが、
取扱を誤ると、炎上し火災となる場合がある。
特に過放電、過充電、衝撃が禁物である。
写真は私の目の前で炎上し焼損したLi−Poバッテリー。

組立用副資材などは次回。
本(半X)
編集後記とWhat's New

dankai パンチ

dankai パンチ


(株)飛鳥新社
発行

今の団塊世代が20歳前後の頃、
『平凡パンチ』という雑誌があった。
少し軟派な編集であったような気がする。

この写真の雑誌は、
かって『平凡パンチ』を読んでいた
現在の団塊世代を対象に
発行されているものである。

たぶん今年創刊の月刊誌であるが、
たまたま本屋で表紙が目に付いて、
購入したものである。

この号の特集は、
『哀しみのモーツァルト』である。

この特集では、
『モーツァルトは聴く人の心を
写す鏡である』

『一輪の赤いバラは
見るとき、見る人によって
楽しくも悲しくも見える』と・・・・。

哀しみのモーツァルト曲12曲が
収納されたCDが付属している。

冬の夜長、このモーツァルトを聞いて、
哀しみの世界に浸るのもよいかも。



12月13日
風もなく久々の陽気であったので
かって飛ばしていた飛行場に
足をのばした。

絶好のヘリ日和とあって
ヘリマニアが4人来られていて、
飛ばしておられた。

その中の一人が超ベテランで、
50クラスエンジンヘリ(写真)を
自由自在にあやつっての、
アクロバット飛行を見せてもらった。

ループ(宙返り)、ロール(横回転)から、
ストールターン(垂直上昇垂直下降)、
そして背面飛行等、
今まで写真で見たことはあっても、
実際に目の前で見るのははじめてであった。


今年もあと半月を残すばかりとなった。
この一年は、ヘリにあけ、ヘリに暮れようと
している。

この道は、来年も
まだまだやることが多い。




No.138  2008年12月下旬号 (12月30日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ講座(22)  ヘリ組立調整用副資材

ニュートンのりんごを思い出すまでもなく、地上から浮いたものは、
また地上へと落下するのが物理の法則である。
ラジコンヘリは、組立済の完成品を購入したとしても、必ず墜落させてしまう宿命を持っている。

墜落して破損させたヘリを修理したり、再組立を行う場合に、
破損させた部品以外にもいろんな副資材が必要になってくる。

瞬間接着剤
ラジコンヘリを構成する部品は、ほとんどが
金属かプラスチック製である。
従ってあまり接着剤を使用することは少ないが、
ちょっとしたクラックや破損を修理するのに使用する。
エポキシ接着剤
強力接着剤である。
A、B二つの溶剤を混ぜ合わせて接着剤とする。

ネジロック剤
電動(EP)400クラスヘリの場合、
組立に使用されるビスのほとんどは2mmのネジである。

重要箇所には、ビスに塗布して締め付け、
飛行中の緩みを防止する。
ビニールテープ
メインローターのトラッキングを合わせる時の
トラッキングテープとしても使用する。
クッション付両面テープ
受信機やジャイロを機体に取付ける場合、
機体からの振動を防止するためクッション付
両面テープで取付ける。
マジックテープ
ヘリに搭載するバッテリーのように、
頻繁に着脱するものを固定するのに使用すると
便利である。
熱伸縮テープ
バッテリーやアンプ、モータは接続端子で接続されるが、
この端子はメーカによって異なっているため、
端子の取替えが必要になってくる。
この端子部を絶縁するため、このテープを端子部に
かぶせ、100円ライター等で熱して収縮させ被覆する。
タイラップ

機体内の電気配線などを結束して固定するのに使用。
グリス
ヘリの制御部には、ギアーやボールとリンク、
ベアリング、ピン等の摺動接触部が多い。
普通はゴミの付着を防止するためにグリスは
使用しないがベアリング部などに少し使用することもある。
カラースプレー
キャノピー(プラスチック製ボディ)は普通無色で供給される。
これに自分で好みの色を付けることになる。
このカラースプレーは便利である。

本(半X)
編集後記とWhat's New

袋小路の向こうは青空

鷹野和美著

(株)法研
発行

12月2日
福知山市社会福祉大会が開催され
出席してきた。

この時の記念講演の演題が
『ささえあい 共に幸せを生きるまち 
ふくちやま』で、講師がこの本の著者
医学博士・鷹野和美氏であった。

氏は1980年代に、長野の諏訪中央病院で
日本で初めて『老人デイサービス』を
はじめた方で、全国の地方の福祉地域作りに
奔走されている。

現在当市福知山市にある
京都創成大学の学長でもある。

この本のタイトルである『袋小路』とは
長寿高齢化社会において
今後誰もが経験することになると思われる
『認知症』との関わりである。


2008年ヘリ道



本格屋外用ヘリにはじめて接したのが
今年の1月で、今年がヘリ道元年であった。


今年の一年間の飛行日数が200日で
600回のフライトであった。
墜落比率が12%で、10回に1回
落としていたことになる。

この一年での現在の飛行レベルは、
ホバリングと上空旋回飛行では
ほとんど墜落させない程度となった。

しかし、ホバリングにおいても
対面ホバリングは苦手であり、
上空旋回においても、
左周りはまだまだである。

来年のヘリ道はまだまだ課題が多い。