No.121  2008年4月上旬号 (4月14日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ 講座 (8)

機体の組立と調整


(写真は EPキャリバー400XPの取扱説明書)

市販のヘリコプターモデルを購入する場合、その機体の完成度合いによって、
次の3種類に分類される。

名 称 組立の状態 特    徴
RTF
(フル
セット)
Ready To Fly とよばれるもので、すべてが組立済で、プロポの電池を準備すれば、すぐに飛行させられる。機体も調整済である。 初めてのラジコンヘリへの入門には一番手軽にはじめられ、すぐにヘリ飛行の経験ができる。
ARF
(半完成)
Almost Ready to Fly と呼ばれるもので、ほとんどが組立済であるが、サーボやアンプ、ジャイロ、受信機、バッテリー、プロポ等は付属しないので、別途購入して組立が必要である。 ラジコンヘリに入門しても、必ず墜落させて、再組立と再調整が必要となる。従って入門機として、ARFを選んで最初から組立・調整を行い構造を勉強しながら組立てるのも、意味のある選択である。
キット 部品で供給され、自分で全ての組立を行う。
サーボやアンプ、ジャイロ、受信機、バッテリー、プロポ等は付属しないので、別途購入して組立が必要である。
根性のある人は、このキットで入門するも良し。相当の覚悟をもってやることが必要である。

ラジコンヘリに入門した場合、5〜6秒の浮き上がりができるまでには、必ずといって、
ローターを2〜3枚、場合によっては、機構部品を壊して、分解・再組立が必要となってくる。
RTFで購入したとしても、下記のような再組立後の調整が必要である。

調整項目 調整内容
リンケージの調整 ヘリの飛行を制御するために、エレベーターサーボとスワッシュプレート、エルロンサーボとスワッシュプレート、ピッチサーボとピッチレバー、ラダーサーボとテールピッチレバーとがリンクで接続されるが、サーボが中立時にスワッシュプレートが水平に、テールピッチレバーが中央になるようにリンクの長さを調整する。
メインローターピッチ角の
調整
通常の飛行か宙返りや背面飛行のようなアクロバットフライトかの飛行目的により、メインローターのピッチ角を変更する。
通常飛行の場合、プロポのスロットルステックが中立時に、メインローターのピッチ角が約8°になるように、ピッチロッドの長さを調整する。(角度は機種によって異なるようである)
トラッキング調整 ヘリには通常2枚のメインロータがあるが、左右のローターのピッチ角が微妙に異なると、ローターが回転した場合、回転の軌跡が2重に見えることがある。この状態をトラッキングずれといい、1重に見えるようにピッチロッドの長さを調整する。
プロポの設定 通常の飛行かアクロ的飛行かなどの、目的とする飛行特性に合わせて、プロポをセッティングする。
セッティング内容は、次回。

次回に続く。

本(半X)
編集後記とWhat's New

真田太平記(11)
大阪夏の陣

池波正太郎著

新潮文庫

(株)新潮社

大阪冬の陣において、
和議休戦となった翌日から、徳川家康は
豊臣秀頼の大阪城の外濠のみならず
内濠までも埋め立てていった。

74歳となった家康は、
『わが目が黒いうちに・・・』
豊臣家の終息を見とどけたいという
願望が強い。

一方の大阪側は、
淀君をはじめとする大野治長らの
側近に取り囲まれた、秀頼の
『関東の謀略におちいり、恥を後世に
残すよりは、はなばなしく決戦すべし』
との決断となった。

元和元年(1615年)5月7日朝、
大阪夏の陣の幕がおりた。

濠を埋められ、裸城となった大阪城は、
1日とももたなかった。

最後まで大阪側についた、
真田幸村も49歳の生涯を
夏草の中で閉じた。

ついに大阪城が落城し、
豊臣秀頼(23歳)、淀君(49歳)、
大野治長らも自害、
豊臣家がここに滅亡することとなった。


小学校入学式

写真は小学校入学式の式典)

私の母校である小学校の入学式に
参列してきた。
我子の入学式も、もう30年以上前のことで
あまり記憶に残っていない。

少子化と地域の過疎化で、
新1年生は、15名、全校生徒は96名
である。

かっての我々の頃に比べて、
寂しい限りであるが、かえってこの程度の
規模の方が、先生の目が行き届いて
良い教育ができるのかもしれない。

しかし、
近隣の小学校では、2名の入学者で
あるという。
近い将来には、学校の統廃合の話が
出てきそうである。



ヘリ道

相変わらず、少し無理をしては、
不時着させて、部品を破損させている。
2号機のプラスチックレバーを破損させ、
部品を注文中であるが、
メーカーにも在庫が無く、
長らく待たされている。
メーカーの京商さん、早くなんとかしてよ。




No.122  2008年4月下旬号 (4月29日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ 講座 (9)

プロポの設定



ヘリを飛行させるには機体の調整と共に、プロポの設定が必要である。
設定項目と設定内容は次の通り。
(プロポによっては、さらに細かい設定ができるようである)

設定項目 設定内容
PULS モジュレーション
モード
機体の受信機のタイプに合わせて、PCM(PCM1024方式)かPPM(FM方式)かを選択する。
EPA 舵角調整 各サーボの動作振り角度を0〜140%の間で設定する。
100%の時の振り角度は、片側約40°である。
D/R デュアルレート 飛行させる目的によって、EPAで設定した舵角(ピッチ角)を、デュアルスイッチのUP/DN(Down)によって、切り替える事ができ、0〜140%の範囲で設定できる。
EXPO エクスポネンシャル プロポのスティックのニュートラル付近の操作に対するサーボの動きを、鈍くしたり敏感にしたりできる。
−100%から+100%の間で設定でき、−側は鈍くなり、+側で敏感になる。
REVR サーボリバース スティックの動作に対応するサーボの動作方向を設定する。
NOR(ノーマル)側かREV(リバース)側かを設定する。
TRIM トリム リンケージとサーボのニュートラルを調整する。
ー120%〜+120%の間で設定できる。
プロポのトリムレバーと連動している。
F/S フェール
セーフ
ノイズや混信等で正常な電波が受信できなくなった場合に、サーボを受信できなくなった直前の位置に保持するNOR機能と、予め設定した位置に動作させるF/S機能が選択できる。
N-TH スロットル
カーブ
(ノーマル)
スロットルスティックの動きに対するモーターの回転を設定する。
ホバリングを中心とした設定とし、スティックの中立付近を寝かせたカーブにする。0〜100%で設定できる。
N-PI ピッチカーブ
(ノーマル)
スロットルスティックの動きに対するピッチを設定する。
ホバリングを中心とした設定とし、スロットルカーブとの兼ね合いで、モーターの回転が一定で、上下のコントロールがやりやすいように調整する。0〜100%で設定できる。
I-TH スロットル
カーブ
(アイドルアップ)
アイドルアップスイッチがONの時の、スロットルスティックの動きに対するモーターの回転を設定する。
上空飛行時用の設定で、スティックの位置に係わらず、モーターが一定回転を保てるように設定する。0〜100%で設定できる。
I-PI ピッチカーブ
(アイドルアップ)
アイドルアップスイッチがONの時の、スロットルスティックの動きに対するピッチを設定する。
上空飛行時用の設定で、ハイ側はモーターに負荷がかからない最大のピッチを設定する。
ロー側はループ等に合った設定とする。
HOLD スロットル
ホールド
上空でモーターが止まってしまった場合などに、プロポのスロットルホールドスイッチを操作して、スロットlル位置をアイドリング位置に固定し、ゆっくり降下させることができる。
スロートリム位置を基準に、−50〜+50%の範囲に設定できる。
REVO リボリューション
ミキシング
メインローターのピッチが変化し、反動トルクが発生したとき、テールローターのピッチを変化させ、ラダー方向の機首振りが出ないように調整する。(AVCSジャイロを使用する場合は、この機能は使用しない)
GYRO ジャイロ
ミキシング
プロポからジャイロ感度を調整する設定。
SWSH スワッシュ
設定
機体のスワッシュプレートのタイプに合わせて、1−Sタイプか3−Sタイプか選択する。

本(半X)
編集後記とWhat's New

真田太平記(12巻・最終章)
雲の峰

池波正太郎著

新潮文庫

(株)新潮社

大阪夏の陣の翌年、
元和2年4月17日、徳川家康は
駿府城で75歳の生涯を閉じた。

二代将軍秀忠は、翌年4月に、
父・家康を下野の国・日光山の
神社(東照社)へ『東照大権現』という
神様として祀ったのである。
この年秀忠は39歳のはたらきざかり
であった。

父と子、兄と弟で東と西に分かれて
戦った真田家で、生き残ったのは
東軍へみかたした真田信之であった。

真田家は、その後も明治維新まで
信州松代10万石として栄えたという。

この長い小説もいよいよ
最終章となった。


もうすぐ田植の季節


今年は水稲苗の配達を
5月15日頃に申込んでいるので、
そろそろ、田植の準備の季節になってきた。

山もいつのまには、青葉一色になってきた。
やっと良い天候が続くようになってきて、
周辺の田んぼでも、
トラクターや草刈機の音がするように
なってきた。
なんとなく気ぜわしい季節である。

今年の稲作は昨年と同様で、
田4枚の面積44aへ、コシヒカリの
植付けである。

写真は、水を入れる前に耕転し、
草刈をしたところである。