No.151  2009年7月上旬号 (7月15日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ講座(28) オートローテーション


ラジコンヘリを上空へ上げて、上空で8の字飛行が自由にできるようになると、
高度も20〜30mにもなり、飛行スピードもかなり速くなる。
上空飛行中に万一エンジンやモータートラブルが発生すると、大変危険である。

オートローテーションとは、このようなトラブルが上空飛行中に発生した場合、
上記写真のスロットルホールドスイッチをONにすることによって、
エンジンやモーターを停止させた状態で、安全に着陸させるテクニックである。

通常は、エンジンやモーターのパワーによって、メインロータを回転させ、
ローターに発生する浮力によって、ヘリを飛ばすのであるが、
エンジンやモータが停止した場合、ヘリが落下するときの風圧によって、ローターを回転させ、
その際にローターに発生する浮力をコントロールして
ゆっくりと機体を安全に着陸させることができる。

スロットルホールドスイッチをONにした時の、ローターのピッチ角は、
プロポから設定する。

このオートローテーションは、今の私の技量段階ではまだまだ無理で
まだ未経験な分野である。

本(半X)
編集後記とWhat's New

宮本武蔵(五)
二天の巻

吉川英治著


講談社発行


この小説の脇役として、お通が
魅力的は女性として描かれるが、
もう一つの脇役が、
城太郎少年とと伊織少年である。

城太郎は、京都の居酒屋の丁稚小僧で
あったが、武蔵と会って以来、
武蔵について旅することになる。

伊織は、母とは早くに死に別れ、
父の死にあったところで武蔵と出会う。

そして伊織の持つ父の形見、
革巾着の中身から、
お通こそが、幼いころに生き別れた
姉であることが判明した。

二人とも武蔵を師匠として尊敬し、
武蔵を慕って旅をするが、・・・・。

武蔵とははぐれっぱなしである。



金閣寺


7月10日
『夏の涼 保津川下りと
世界遺産金閣寺と大本山南禅寺』の
日帰りバスツアーに行ってきた。

梅雨の候で、いま一つの天候であったが、
大降りにはあわずにいい旅であった。

写真は1994年に世界文化遺産に
登録された金閣寺である。
(正しくは、『鹿苑寺(ろくおんじ)』といい、
臨済宗相国寺派の禅寺)

2層と3層の壁は、漆の上から
純金の箔が張ってあるという。

現在の金箔は、1987年に
張り替えられたものとのこと。

本当に黄金に輝いている。




No.152  2009年7月下旬号(7月31日発行)     写真はクリックで拡大

R/C ヘリ  キャリバー450VとイノベーターEXPERT


このところ毎朝、雨さえ降っていなければ、朝5時に起きて近くのヘリ練習飛行場へ出向いている。
調子よく飛行ができた日は、そのあとの朝食がうまい。

現在の練習機のメインは、写真左の京商製キャリバー450Vと、
写真右の田屋エンジニアリング製イノベーターEXPERTである。

2機共450クラスの電動ヘリで、ほぼ同一サイズであり、お値段もほぼ同程度である。
今の私の技能レベル(なんとか上空8の字飛行ができるレベル)での両機の評価をしてみたい。

両機のハード面での比較は、ここを参照願いたい。

         キャリバー
450V
イノベーター
EXPERT
メカ二カル
性能
リンケージは全て
両引きでガタが少ない
リンケージは両引きではないが
ガタが少ない構造である
リンケージロッド、リンケージ
ボール等が一回り大きく
破損しにくく扱いやすい
部品サイズが一回り
小さく、破損しやすいため
扱いに注意を要す
操作性 機体バッテリーの取替には
キャノピー(ボディカバー)の
取外しが必要
キャノピーを付けたままで
機体バッテリーの取替が可能
電波周波数は通常
40/72MHzであるため、
同一エリアで同一周波数での
飛行はできない
(2.4GHzへ構造変更は可能)
電波周波数は2.4GHzで
混信はないが、
バインディング操作を
行う必要あり
飛行性
モータ出力は最大350Wで
パワフルであるが
制御しやすい
モータ出力は最大500W程度
でかなりのパワーである
設定によっては操縦しにくく
上級者向きである
標準ではガバナー機能
(スロットルに関係なく
モータ回転数が一定)はない
モータにガバナーが設定でき
安定飛行ができるが
操縦は上級者向きである
(ガバナー無の設定も可)
メンテナンス
機体は単品部品の
組合せで構成されていて
部品が破損しても
交換しやすい
部品がユニット化されていて
純正ユニットで構成されている
破損した場合
交換はしやすいが、
高価となる場合がある
64ページの取扱説明書が
付属し、組立手順等が詳細に
立体図で説明されているため
分解組立に困る事はない
分解組立手順についての
3DムービがCDーROMで
提供されているが、
紙の説明書の方が
実用的である
マニアック
部品は汎用品が多く
使用されていて
技能に合わせて高級化
できる
汎用部品との互換性がないため
技能に合わせtた高級化は
できない
(今後提供予定とのこと)
パソコンとの親和性は
ない
パソコンとの親和性が
高く、シミュレーションでき
面白みがある
プロポ 汎用プロポが使用可能 セット品は専用プロポとの
組合せである
汎用プロポとの組合せも可能

ちなみに、
今年1月から現在までの墜落比率は、
キャリバー450Vが、279回飛行に対し8回墜落、墜落比率2.9%、
イノベーターEXPERTは、176回飛行に対し15回墜落、墜落比率8.5%である。

本(半X)
編集後記とWhat's New

宮本武蔵(六)
円明の巻(最終巻)

吉川英治著

講談社発行


宮本武蔵と佐々木小次郎の
決戦の時がきた。

場所は
九州小倉は赤間ケ関の沖の船島である。

戦いの最後の模様を、本文から
以下に引用させてもらう。

巌流は、頭上の長剣で、大きく宙を斬った。
その切っ先から、敵の武蔵が締めていた
柿色の手拭が、二つに断れて、ぱらっと飛んだ。

巌流の眼に。
その柿色の鉢巻は、武蔵の首かと見えて
飛んで行った。血とも見えて、颯ッと、自分の
刀の先から刎ね飛んだのであった。

ニコッ、と。
巌流の眼は、楽しんだかも知れなかった。然し、
その瞬間に、巌流の頭蓋は、櫂の木剣の下に、
小砂利のように砕けていた。

磯の砂地と、草原の境へ、仆れた後の顔を
見ると、自分が負けた顔はしていなかった。
唇の端から、こんこんと血こそ
噴いていたが、武蔵の首は海中へ
斬って飛ばしたように、
いかにも会心らしい死微笑を、
キュッと、その唇ばたに結んでいた。』


小次郎の技と力の剣に対し、
武蔵の精神の剣が打ち克ったのであると
・・・・・・・。


出穂


今年は、7月末になっても
梅雨開けせず、毎日天気がぐずついている。

それでも気温が高いせいか、
例年より早く出穂してきた。


この穂が実ってくると、これから
いよいよ猪の出番である。

猪への対策は、今のところ電気柵が
一番効果があるが、
電線下の草刈をして、電線が接地しない様に
十分な管理が必要である。


この地域でも、
これらの柵を飛び越えて侵入する
鹿の被害が増えつつある。

中山間地における農業には、
鳥獣被害が深刻である。

ヨーロッパの農村では、すでに
数百年前に猪や鹿は絶滅しているとか。
それだけ日本では自然は残っていると
いうのだが・・・・・。