No.153  2009年8月上旬号 (8月15日発行)     写真はクリックで拡大

RC ヘリ講座(29) RCヘリ技能検定とF3C


RCヘリの飛行技能認定のひとつに、日本航空協会(JAA)が認定する
『RCヘリコプター技能検定』がある。

認定のクラスは、初歩的な操縦技術が証明されるA級から、
一層高度な曲技飛行の操縦技術が証明されるE級まで、5階級設定されている。

上の写真は、この競技のD、E級の課題演技である。
@番からH番までを10分間で演技する。

さらに、FIA(国際航空連盟)の定める競技規定によって行われる、F3Cと呼ばれる、
カテゴリー(ラジコンヘリコプター操縦技術)の日本選手権大会や世界大会が開催されている。
日本選手権への出場資格は、『RCヘリコプター技能検定』のC級を持っている必要がある。
演技内容は、上のD級の内容とほぼ同じである。

これらの大会は、2年に1度開催されていて、
丁度今年8月2日から、アメリカインディアナ州で、2009F3C世界選手権が行われた。
例年、日本選手の成績がよくて、今年も個人の部で3連覇の優勝、
団体の部で、2位の成績であったとのことである。

個人の部で優勝された伊藤寛規選手の演技の動画がここで公開されている。
華麗な世界一の演技を堪能願いたい。

本(半X)
編集後記とWhat's New

世に棲む日日(一)

司馬遼太郎著

文春文庫

文藝春秋社
発行

幕末の志士、吉田松陰とその
後継者達の物語である。


この本を読んでいて、ふと思ったことがある。
『この当時、歴史に名を残すような人は、
よく日本国内を旅をしている。
しかも、当然のことながら歩いてである』

十歳で藩主(毛利慶親)に山鹿流兵学の
講義をしたという秀才、吉田松陰の旅を
抜出してみた


二十歳、萩から肥前平戸へ(藩外留学)。
五十日滞在し、天草から肥後熊本へ。
ここで終世の親友・宮部鼎蔵とあう。
四ヵ月余りの遊歴を終えて、萩へ帰る。

翌年、殿の参勤交代の先駆けとして江戸へ。

この年、脱藩して友人達と奥羽旅行。
水戸、会津、新潟、佐渡、秋田、弘前、
青森、盛岡、仙台、米沢、日光、
足利、館林、そして江戸へ帰ってくる
3ケ月の旅であった。

脱藩の罰として、萩へ護送される。
そして判決は、家録没収し追放であった。

浪人となった松陰は、殿さまの特別の
計らいで、10年間の修行に出ることとなった。
河内から大和、中山道を経て再び江戸へ。
ここで、佐久間象山に入門する。
江戸へ着いた翌日には鎌倉の肉親を訪ねる。

江戸に帰って佐久間塾で、
アメリカの黒船四艙が、大砲に砲弾を詰め、
照準を江戸に向け、浦賀湾に侵入したと聞く。
ペリー来航である。
びっくりして浦賀へ駈けて行く。
来春再び来るといってペリーは去った。
江戸へ帰る。

そして、江戸から長崎へ。
長崎からロシア艦に投じて、
密出国するために。
しかし、長崎に着いたとき、
ロシア艦はいなかった。

再度江戸へ帰った時、
昨年の約束通り、再びペリーがやってきた。


今年も大峯山へ参拝


8月2日、3日
今年も大峰山へ参拝登山してきた。
例年は6月の参拝であったが、今年は
新型インフルエンザの影響で
延期になっていたものである。

退職した翌年の平成16年から始めて
今年で連続の6回目である。
なんとか今年も元気に下山できて
うれしい。

いつまで登ることができるのか、
可能な限り続けたいと思っている。

写真は、大峰山『山上ケ岳(1719m)』の
世界遺産・国重要文化財である
大峰山寺本堂前の山門である。

この道は、今なお女人禁制で、
修行の道・世界遺産となっている
『大峯奥駆道』である。


千三百年前の昔、
大峰山の開祖、役の行者によって
草創された名刹・龍泉寺である。

大峰山の登山口の麓にある
修験道の根本道場として
信者・登山者が必ず訪れる
真言宗醍醐派大本山である。

境内の竜の口と呼ばれる岩の間から
湧き出る
清水をたたえた水行場がある。

同行した先輩たちは、かってはこの水行場で
身を清めた後に、大峰山に上って行ったという。




No.154  2009年8月下旬号(8月31日発行)     写真はクリックで拡大

R/C ヘリ講座(30)  RCヘリ 3Dフライト


RCヘリ飛行で究極の飛ばしは、3Dフライト、または3Dアクロと呼ばれるフライトである。
まずはこの動画を見ていただきたい。

今年F3C世界選手権で優勝された、伊藤寛規氏(大学生)の3Dフライトである。
私から見ればこんな飛ばしは神業としか思えない。

人間が操る飛行隊で、3次元(3D)空間を前進、後退、左右移動を自由に、
しかも
背面でも行えるのはラジコンヘリだけである。

もう一つ3Dフライトの動画を紹介しよう。
この動画は、私も保有している機種(TAYAエンジニアリング製 INNOVATOR EXPERT)での
デモフライトである。

私にこのような飛ばしは永久にできないことだけは確実である。

本(半X)
編集後記とWhat's New

世に棲む日日(二)

司馬遼太郎著

文春文庫

文藝春秋社
発行

この当時(江戸末期)の英雄の行動力には
びっくりする。

今、江戸にいる24歳の吉田松陰は、
広く世界を偵察しようと、
再び来航した七隻のペリー艦隊に
乗り移ろうと横浜の下田に向かう。

しかし、ペリー艦隊への投艦に失敗し、
幕府に捕えられる。
そして、檻かごに乗せられ萩へ送られる。

面白いことに、幕府の罪人でありながら
萩では、実家での禁錮という形で過ごしている。
しかも、実家では、
『松下村塾』をひらいている。

そこの塾生が、高杉晋作や久坂玄瑞、
伊藤博文等である。

世は井伊直助大老の安政の大獄の時代と
なり、松陰は又江戸へ送られる。

そして幕府は死罪を宣告し、首を討った。
吉田松陰、29歳の短い一生であった。


第45回衆議院選挙


8月30日
第45回衆議院選挙が行われた。
結果は31日付上の写真の新聞の通り、
民主党が過半数の241議席を
大きく上回る308議席を獲得した。
(自民党は119議席)

自民党は
1955年の結党以来、初めて第1党の
座から追われることとなった。

この選挙結果は、近年の年金問題や首相の
政権投げ出し等に対する庶民の怒りを
考えれば、当然の結果かも知れない。

この劇的な変化が
平成維新となることを願いたい。

民主党の小沢一郎氏が
明治維新を作った吉田松陰や
高杉晋作になれるのか、
次回の選挙まではお手並みを拝見しよう。