古民家リフォーム塾     写真はクリックで拡大     


古民家リフォーム塾(1)     2006年6月記


百姓というのは、100種の仕事をこなさなければならないそうである。

確かに昔から農業(百姓)をしている方々は、大変器用にいろんな仕事をこなされている。
わがおやじも、できばえは少々不細工ではあったが、小屋を建てたり、家を修理したり
大工仕事らしき事を良くやっていたものである。

前々から、家の横のガラクタを入れている物置小屋を、何とかしたいと思っていたところ、
偶然ホームページで、NPO法人『百姓塾』が主催される、『古民家リフォーム塾』の塾生を
募集されている事を知った。

『百姓塾』は、本気で田舎暮らしをしたい人のための実践塾で、
毎年塾生を募集して活発な活動を行っておられる。

『古民家リフォーム塾』は、建築士や大工さんの指導を受けながら、実際に自らの手で
古民家をリフォームしながら、大工仕事や左官仕事等を習得しようというプロジェクトである。

塾生の申込みを行い、さっそく6月17/18日に参加してきた。

一級建築士をリーダーに、本職の大工さん等のスタッフ5人と、我々素人の塾生5人とで、
実際にリフォームしていくことになっている。(おいおいと塾生は増える予定)

これから12月まで、毎月の第1週と第3週の土日に塾が開催される。

12月には、下の間取りのような古民家にリフォームが完成する予定である。

この古民家を こんな状態から こんな状態にリフォーム
する予定である
囲炉裏付がポイント
畳や障子を外して 壁を落とす等の
解体作業が始まった
解体1日目としては
順調にはかどった


古民家リフォーム塾(2)   2006年7月記


7月1日と2日に、古民家リフォーム塾の3/4日目に出席してきた。
これから古民家のリフォーム完成までは長い長い塾となる予定であるが、
この両日の作業が、一番過酷な作業になるのではないかと思った。

築100年以上(と思われる)の天井裏には、4〜5cmのススとほこりが積もっており、
それらの中で真っ黒になりながらの作業は、正直きつかった。

床下の基礎周りは貧弱で、石ころの上に柱が乗っているだけである。(これが昔の常識)
さすがに柱もかなり傾いているようで、これらの手直しをどうするかスタッフの頭を痛めている。

天井を落とせば その上には 黒く煤けた
年期のの入った
屋根裏が出現する
床板を外すと
石ころに乗った柱廻りが
出現する
取り外した板や柱は
後程使用するために
全ての釘を抜いておく
リフォームの匠たちが
勢ぞろい


古民家リフォーム塾(3)     2006年7月記

7月15日と16日、古民家リフォーム塾の第5/6日目に出席した。

築100年以上と思われるこの古民家は、長年月の間に柱に倒れが生じ、
垂直であるべき柱が、上下で10cm程も倒れているものがある。
この二日間は、この柱の倒れを手直しする作業である。


レーザー光による
垂直測定器で
柱の倒れを測定
鴨居をジャッキアップして
柱の下部をウインチで
引っ張って手直し
柱の基礎廻りに
コンクリート枠を組んで

コンクリートをこねて
(セメント:砂:砂利を
1:3:3に水を適量)
コンクリート枠に
充填して
基礎を固める
テレビ会社の
取材があった
(放映予定は未定)


古民家リフォーム塾(4)     2006年8月記


8月5日と6日に、古民家リフォーム塾の7/8日目に出席してきた。
古民家リフォームの解体段階も一段落して、いよいよ改装段階へと入ってきた。

朝、現場に行くと、これからの柱などの材料となる木材が到着していた。
4寸角のヒノキ材であるという。(大工さんの世界は、今でも尺と寸の単位を使用)

手始めは、これからの作業によく使用することとなる馬(作業台)の製作だ。
1寸×3寸のほぞとほぞ穴をのみを使って加工し、叩き込んで結合させる。
うまく完成させることができた。

馬(大工用作業台)の
設計図とのみ、さしがね
4尺角のヒノキ材に
ほぞ穴をのみで掘る
馬の完成
ほぞとほぞ穴で結合
2人で一日かかった
さっそく昨日製作の
馬を使用して作業
古民家うしろの
下屋用屋根に
板の取り付け
下屋の屋根も
きれいになった
次回はこの上にトタン張り


古民家リフォーム塾(5)      2006年8月記   


8月19日と20日に、古民家リフォーム塾の9/10日目に出席してきた。
前回までで古民家の解体作業もほぼ一段落して、今回からいよいよ改装段階へと入ってきた。

まず、間取りが大きく変わるダイニングや洗面所、風呂廻りには新たな柱が必要になる。
4寸(約13cm)角のヒノキ材に寸法を墨入れして、のみやのこぎりで加工し、
水平と垂直に注意して新たな柱を立てることになる。

この二日間に、11本の新たな縦柱と一本の横柱(解体品を再利用)を設置した。

この二日間も暑かった。

新たに柱を設置する
所に、基礎用の
石を置いて、
柱を作って 柱を立てて
垂直に調整する
不要な柱として
解体した黒光の柱を
再利用する
合計11本の新たな柱と
1本の再利用の柱を
設置する
今日の
匠達の昼食は
ソーメンであった


古民家リフォーム塾(6)     2006年9月記


9月2日と3日に、古民家リフォーム塾の11/12日目に出席してきた。

作業を始めてみて、前回までに修正した柱の垂直度と水平度に狂いが
出ていることが発見されて、この手直しが一苦労であった。
(古民家リフォームには、トラブル発生は想定内との声あり)

柱を修正した後は、
床板をはる所となる土台部分の製作である。
寸法を測り材料を加工して土台が出来ていくと、さすがに不安定に見えていた建物に
安定感が出てきた。

9月に入って、少しは涼しくなって、リフォームの作業も順調に進んでいる。

柱の水平、垂直度が
狂っているのを
再度調整する
床板をはるための
土台作りが始まった
洗面所や風呂、炊事場の
配水管の敷設も
始まった
土台作りが順調に進む 4寸角のヒノキの
土台は100年保証付
柱を継いで修正した
部分をセメントで補強する


古民家リフォーム塾(7)    2006年9月記


9月16日と17日に、古民家リフォーム塾の13/14日目に出席してきた。
前回に引き続いての床板をはるための土台廻りの仕上げ作業を行った。
新たに、風呂場廻りの工事も始まった。

この古民家から見渡される周辺の田んぼの稲刈りも、ほぼ終わったようである。

季節もずいぶん涼しくなってきたし、
塾生も大工作業に大分慣れてきたようで、リフォームも順調に進行しているようである。

大引き(土台間のつなぎ)
を製作中
大引きの上に
根太をおいて、
その上に
床板を仮置きする
風呂場廻りの
基礎工事が始まる
水廻りの
配水管を埋め込んで
ブロックをコンクリートで
固める


古民家リフォーム塾(8)    2006年10月記

10月7日、古民家リフォーム塾の15日目に出席してきた。

大工作業も本格的になってきて、かんなかけ作業や敷居の溝掘り作業も始まってきた。
東側の二間は、床板張りが完成し、大分住宅らしくなってきた。

10月8日の第16日目は、我地区の秋祭りのため、塾は欠席。

敷居の溝掘り作業
便利な電気かんながある
敷居の取付作業 東側二間の
床板張りも完成


古民家リフォーム塾(9)    2006年10月記


リフォーム後の間取り計画図)

10月21日と22日に、古民家リフォーム塾の第17/18日目に出席してきた。

10月8日の第16日目を欠席している間に、
南西の間の大引きと根太の設置、風呂周りのブロック積み、配水管の設置が完了していた。

第17日目と第18日目は、北西の間の大引きと根太の設置と、
南西の間に設置される囲炉裏の準備作業を行った。

南西の間 風呂部のブロック積み 合併浄化槽への
配水管
北西の間の
大引きを取付
南西の間の
大引き、根太をカットして
囲炉裏の基礎部を
準備中


古民家リフォーム塾(10)     2006年11月記




11月4日、5日、古民家リフォーム塾の第19日、20日目に出席してきた。

風呂場と洗面所付近の周辺作業であった。
水糸を張って垂直水平を確認しながらのブロック積みは、なかなか難しい。

風呂場や洗面所周りの窓が付いてくると、だんだんと家らしくなってくる。

かわいいコンクリート
ミキサーを使って
コンクリートを練っている
風呂場の外壁の
ブロック積み
バスタブを設置する基礎。
排水の勾配をつける
風呂場横の洗面所。
まぐさ(窓受け)と
中柱を取付てサッシを仮付
風呂場と洗面所を
外から見る
風呂場と洗面所付近を
部屋の内側から見る


古民家リフォーム塾(11)    2006年11月記


11月18日と19日に、古民家リフォーム塾の第21/22日目に出席してきた。

この日から、風呂場と洗面所回りの外壁張り(杉板の化粧板)が始まった。
4時ごろになると、日が山へ沈んで冷え込んでくる。
早く外壁を作って風を防がないと寒くなってきそうである。


リフォーム塾(12)     2006年12月記



6月17日から始まった古民家リフォーム塾は、11月19日の第22日目をもって
冬休みとなった。

夏の暑さの中で、真っ黒となっての解体作業、初めて使ったノミや電動ノコの
作業等がなつかしく思い出される。

柱や床、外装回りの作業を通じて、少しは大工の技能がついてきた様に思う。

雪や道路の凍結がなくなる来春に古民家リフォーム塾の後期が始まる。

後期は内装関係の細かい作業の勉強となる予定である。

(上の写真は、7月2日の解体作業)

今年もいよいよ、あと半月となってきた。



古民家リフォーム塾(13)     2007年1月記


昨年の11月19日以降冬休みとなっていた小民家リフォーム塾が開講となり、
1月20/21日に第23/24回リフォーム塾に出席してきた。

今年は暖冬とはいえ朝は薄氷が張っていたが、日中はぽかぽか陽気であり作業もはかどった。
この3月中に完成させる事にスケジュールが変更され、急にあわただしい塾となってきた。

この日は、寒さよけのために外壁張り作業であった。

3月に完成させるためには、塾生の作業だけでは間に合わないために、
急遽プロの職人さんがこれから毎日作業される事になり、これからは急ピッチで
完成に向けて進んでいくことになる。


やはり火がこいしい
ここは囲炉裏となる所
外壁張りが急ピッチ ダイニングと
脱衣場と風呂場付近


古民家リフォーム塾(14)      2007年2月記


2月3日、第25回古民家リフォーム塾に出席してきた。
南側の囲炉裏の間の囲炉裏の製作と床板張りが主な作業であった。

コンクリートブロックをモルタルで固めて、囲炉裏の枠組みを作り、
囲炉裏周辺の床板を張った。

2月4日は、耐火レンガで囲炉裏の仕上げを行い、床板の上にはフローリングを
張る作業となるはずであったが、地区内での所用のため欠席した。

3月中にはこのリフォームを完成させる事となって、毎日プロの大工さんが入っておられ、
急ピッチでリフォームが進んでいる。

この大工さんは私より2〜3才若く面白い人で、塾の無い日にも、時々この現場に顔を出して、
いろいろと教えてもらっている。

ブロックをモルタルで
固めて囲炉裏の
枠組みを作る
囲炉裏の間に床板
(杉板)を張っていく。
プロの大工さんの
作業状況。
きれいに天井が
張られている


古民家リフォーム塾(15)     2007年2月記


2月17日と18日、古民家リフォーム塾27日/28日目に参加してきた。
今年になってから、新たに2名の塾生が参加され、作業も急ピッチとなってきた。

朝日新聞と京都新聞の記者とカメラマンが来られて、写真の撮影とインタービュを
されていたが、2月20日の朝日新聞、丹波・丹後版に大きく紹介された。
(京都新聞にも、おって掲載されるらしい)

記事によれば、この古民家のリフォームを3月中に終えて、
4月から、新しい古民家リフォームプロジェクトが始まるという。新たな塾生を募集中である。

いよいよこの塾の卒業が迫ってきた。

風呂場と炊事場に
アルミサッシが入った
ダイニングに
大引と根太の設置
その上に
床板(杉板)を張る
電気カンナを
経験する
朝日新聞に掲載
された記事
完成予定の間取り。
大分それらしく
なってきた


古民家リフォーム塾(16)      2007年3月記

3月3日、第29回古民家リフォーム塾に出席してきた。
杉板を張った外壁に防腐剤を塗布する作業を行ったが、丁度古民家風の良い色合いとなった。
また、囲炉裏の間の天井には、100年以上もかけてすすけてきたすす竹をみがいて並べると、
しぶく落ち着いた雰囲気が出てきた。

2月20日の朝日新聞に続いて、2月27日には京都新聞にも紹介された。

又、3月4日、私は所用があって欠席していたが、この日にテレビの取材があり、
3月7日、毎日テレビの『ちちんぷいぷい』の中で、約15分の番組に編集されて放映された。

外壁の杉板に
防腐剤を塗布する
囲炉裏の間の天井には
100年以上の歴史
を持つすす竹を配置
2月27日付け
京都新聞


古民家リフォーム塾(17)     2007年3月


3月17日、古民家リフォーム塾31日目に参加してきた。
(3月18日の古民家リフォーム塾第32日目は、所用があり欠席)

新たに壁塗りを体験した。

石膏ボードの上に、テレビのDIY番組で健康生活部材として話題の
珪藻土を塗っていった。
プロの左官屋さんに、こての握り方から指導を受けて、初めての体験であった。

バケツに珪藻土(粉末)を入れて、水を加えて攪拌したものを、
こてで塗っていくのであるが、思ったより塗りやすい材料であった。
4〜5mmの厚さに塗っていって、4〜5日後に乾燥してから仕上げ塗りを行う手順である。

この日は朝から一日中、6CHのABCテレビの取材があり、
3月21日朝の「おはようコール」の番組の中で、5時15分ごろに約5分間に編集されて
放映された。(私もほんの一瞬写っていた)、

バケツに珪藻土と水を
入れて攪拌する
塾生も格好だけは
なかなかである
キャスターが電気のこを
体験しているところを
女性カメラマンが撮影


古民家リフォーム塾(18)      2007年4月記



古民家リフォーム塾の方もご無沙汰しているので、久しぶりに見学に行ったところ、
見事に仕上がりつつあった。

写真は、囲炉裏の間の天井で、スス竹とよしず張りで、古民家の雰囲気が満点である。


古民家リフォーム塾(19)     2007年4月記


昨年の6月から始まった古民家リフォーム塾は、4月22日をもって終了となった。

4月はバイトやらで結構忙しくって、古民家リフォーム塾には出席できなかったが、
この10ケ月間に学んだ事は、今後役に立つことばかりであり、
良い経験をさせてもらった。

まだリフォームの細部が残っていて、プロの大工さんが毎日入っておられるという。
時々は見に行きたいものだと思っている。