No.37 2004年10月上旬号 (10月7日発行) 写真はクリックで拡大 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小さな農業 -稲作の総括- 5月18日に田植し、9月3日に刈り取った米が精算され、販売代金がJAから連絡があった。 一年間の稲作の収支を総括すると、 収支の結果は下の表の通り52,576円で、この金額が、この1年間の労働費である。 時給1,000円とすれば、52時間分(半農として13日)である。 実労時間はこんなものかも知れないので、トラクターや田植え機等の機械購入費が、 丸々赤字の計算となるようだ。 この程度の米作りでは、趣味の領域との割りきりが必要か。
米作り収支表 (単位 円)
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本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新・水滸伝(第一巻)
今、吉川文学に凝っている。前の三国志に続いて、今旬からは水滸伝である。 時は、今から900年前の、中国は宋朝の時代である。 石窟の中に閉じ込められていた百八ツの魔星が地上に踊り出て、 その一星一星が人間と化して梁山泊をつくり、天下を揺さぶる。 腐敗した世にはとけこめない、奇骨異風さまざまな好漢(おとこ)どもが、 権力に立ち向かう様の描写は、とにもかくにも面白い。 下は第一巻を構成するドラマの章のタイトルである。 此れを見れば、なんとなく、この小説の雰囲気がわかるのではないかと思う。 序曲、百八の星、人間界に宿命すること。 鞠使の幸運は九天に昇り、風流皇帝の徽宗に会うこと。 教頭の王進、追捕をのがれ、母と千里の旅に落ち行く事。 緑林の徒の涙を見て、史進、彼らを再び野へ放つこと。 史進、家郷をすてて渭水に奔り、魯提轄と街に逢うこと。 あしたに唄い女翠蓮を送って、晩霞に魯憲兵も逐電すること。 蘭花の瞼は恩人に合って涙し、五台山の剃刀は魯を坊主とすること。 百花の刺青は、紅の肌に燃え、魯和尚の大酔に一山もゆるぐ事。 花嫁の臍に毛のある桃花の里を立ち、枯林瓦缶寺に九紋龍。 菜園番は愛す、同類の虫ケラを。柳蔭の酒延は呼ぶ禁軍の通り客。 鴛鴦の巣は風騒にやぶられ、濁世の波にも仏心の良吏はある事。 世路は似たり、人生の起伏と。流刑の道にも侠大尽の門もある事。 氷雪の苦役も九死に一生を得、獄関一路、梁山泊へ通じること。 無法者のとりで梁山泊の事。ならびに吹毛剣を巷に売る浪人のこと。 青面獣の楊志、知己にこたえて神技の武を現すこと。 風来の一怪児、東渓村に宿命星の宿業を齎すこと。 寺子屋先生『本日休学』の壁書をして去る事。 呉用先生の智網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること。 六星、壇に誓う門外に、また訪れる一星のこと。 仮装の隊商十一梱、青面獣を頭として、北京を出立する事。 七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事。 『生辰綱の智恵取り』のこと。並びに、楊志、死の谷を覗く事。 二侠、二龍山下に出会い、その後の花和尚魯智深がこと。 目明し陣、五里夢中のこと。次いで、刑事頭何濤の妻と弟の事。 耳の飾りは義と仁の珠。宋江、友の危機に馬を東渓村へとばす事。 |
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詩吟 | 編集後記とWhat's New | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夏季研修発表会 9月26日 吟道大雅流頌風館、綾部総支部天田総支部 合同の夏季吟詠研修発表会が 綾部市民センターで開催され、参加した。 44名の吟詠発表と宗家先生の 吟詠指導があった。 私は、44名中もっとも新米である。 『九段の桜』を詠ってきた。 発声の基本は、腹式呼吸にあり、 腹の横隔膜を締めて発声すること との指導があった。 まだまだその要領がわからない。 |
今年の米作りも、新米の出来上がりで おわった。 この夏の異常な暑さに渇水を心配したが、 田の日焼けもなく、上々であった。 しかし、刈取り時に襲った台風では、 倒伏などの被害が大きかった。 無理やりの刈取りにより、機械の故障も 多かったようである。 先旬号で、 このホームページ開設一周年を機に、 『ほぼ旬刊』から『ほぼ月間』に しようと書いたが、 思い直して、 もうしばらくは、『ほぼ旬刊』のまま 続けようと思う。 但し、上旬、下旬の月二回の発行と しようと思っている。 引き続きご愛読の上 叱咤激励をお願いいたします。 |
No.38 創刊一周年記念号(2004年10月下旬号 10月20日発行) 写真はクリックで拡大 |
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林住期 二年生 我田舎町にも、今年もまた美しいコスモスの季節がめぐってきた。 2003年10月15日に会社を定年退職し、丁度丸一年が経過した。 この新聞も、発行して一周年を迎える事ができた。 退職後のこの一年は、まさに林住期一年生で半農半Xを試行錯誤の生活であった。 半農 メインは米作りで、農業機械士の免状も取り、米を1,400kgを収穫し、 自家用米を除いて1,100Kgを販売する事ができた。 サブは野菜つくりで、ほうれんそう、ジャガイモ、トマト、きゅーり、えだまめが収穫できた。 (なすは不調、病気なのか発育不全で、一つも食べられなかった) まず一年生としては良しと評価しよう。 半X 小さな旅として関西花の寺25ケ所のお参りが満願できた。 念願の竹炭も焼けた。 詩吟にも入門し、今のところ続いている。 これからは林住期二年生である。 更なる充実を目指したい。 |
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本 | ||||||||||||
新・水滸伝(第二巻)
水滸伝はとにかく面白い。 その面白さを、私のつたない文章力では紹介できないのが残念である。 しいていえば、昔見た映画、南総里見八犬伝のような面白さである。 例によって、第二巻を構成するドラマの章のタイトルを紹介しよう。 タイトルにもあるように、やわらかい話も適度に含まれていて楽しい。 秋を歌う湖島の河童に、百舟ことごとく火計に陥つこと。 林冲、王倫を面罵して午餐会に刺し殺すこと。 人の仏心は二婆の慾をよろこばせ、横丁の妾宅は柳に花を咲かせる事。 女には男扱いされぬ君子も、山野の侠児には恋い慕われる事。 悶々と並ぶ二つ枕に、蘭燈の夢は闘って解けやらぬ事。 ふと我に返る生姜湯の灯も、せつな我を失う寝刃の闇のこと。 地下室の窮鳥に、再生の銅鈴が友情を告げて鳴ること。 宋江、小旋風の門を叩くこと。ならびに瘧病みの男と会うこと。 景陽岡の虎、武松を英雄の輿に祭り上げること。 似ない弟に、また不似合いな兄と嫂の事。ならびに武松、宿替えすること。 隣りで売る和合湯の魂胆に、簾もうごくけしの花の性の事。 色事五ツ種の仕立て方のこと。金蓮、良人の目を縫うこと。 梨売りの兵隊の子、大人の秘戯を往来に撒き散らすこと。 姦夫の足業は武大を悶絶させ、妖婦は砒霜の毒を秘めてそら泣きになくこと。 死者に口無く、官に正道なく、非恨の武松は訴える途なき事。 武松、亡兄の恨みを祭って、西門慶の店に男を訪う事。 獅子橋畔に好色男は身の果てを砕き、強欲の婆は地獄行きの木馬にのること。 牢城の管営父子、武松を獄の賓客としてあがめる事。 蒋門神を四ツ這にさせて、武松、大杯の名月を飲みほす事。 城鼓の乱打は枯葉を巻き、武行者は七尺の身を天蓋へ托し行くこと。 緑林の徒も真人は喰わぬ事。ならびに、危かった女轎のこと。 花灯籠に魔女の眼はかがやき、又も君子宋江に女難あること。 待ち伏せる眼と眼と眼の事。次いで死林にかかる檻車のこと。 秦明の仙人掌棒も用をなさぬ事。ならびに町々三無用の事。 弓の花栄、雁を射て、梁山泊に名を取ること。 非心、長江の刑旅につけば、鬼の端公も気のいい忠僕に変わること。 死は醒めてこの世の街に、大道芸人を見て、銭をめぐむ事。 葦は葦の仲間を呼び、揚子江の『三覇』一荘に会すること。 根は、みな『やくざ』も仏心の子か。黒旋風の李逵お目見えのこと。 |
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小さな農業 | ラジコン | |||||||||||
菜園 我菜園の現状を報告する
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R/Cプレーン一号機 昔、子供の頃 リモコン操縦の飛行機を飛ばすのが 夢であった。 夢はかなわず、ゴム巻き飛行機を飛ばして よく遊んだものである。 定年になったらこの夢をかなえようと 数年前にこの模型飛行機を買っていたが 仕舞い込んでいて、すっかり忘れていた。 ふと思い出して組み立ててみた。 R/Cプレーンもこれからの半Xに加えよう。 <R/C一号機のデータ> 全長:657mm 全幅:860mm 全備重量:約200g プロペラ:250mm モータ:6V110mAhバッテリー駆動 R/C装備:1chラダー 飛行時間:約2分 |
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詩吟 | 編集後記とWhat's New | |||||||||||
絶句 次に教えていただく吟題は、 中国は唐の時代の 杜甫(712〜770年)作『絶句』である。 江碧鳥逾白 江みどりにして 鳥いよいよ白く 山青花欲然 山青うして 花燃えんと欲す 今春看又過 今春みすみす、又過ぐ 何日是帰年 何れの日か、是れ帰年ならん 杜甫がこの詩を作ったのは、 戦乱のため 都を遠く離れて、蜀にいた時である。 故郷を遠くはなれた地で、 いつ帰れるあても ない、 やり切れなさをうたったものである。 <通釈> 錦江の水は深い緑色に澄み、 そこに遊ぶ水鳥はますます白く見える。 山の木は緑に映え、花は燃え出さん ばかりに真っ赤である。 今年の春も見る見る内に過ぎ去って しまおうとしている。 いったい何時になったら故郷に帰れる 時がやって来るのであろうか。 |
定年退職し一年が経過し、この新聞も 第38号を発行することとなった。 これもひとえに読者の方からの 叱咤激励の賜物と感謝している。 引き続き愛読をお願いいたします。 何でも掲示板に書き込みください。 これからは少しペースを落として 2回/月の発行とします。 その分、『ほぼ日刊 K'Chan Blog』の 充実をはかりたいと思っている。 R/C(ラジコン)を飛ばす場合、 飛ばす場所の確保が問題となるが、 幸い、これからは、稲刈り後の田んぼが その飛行場に利用できる。 田んぼに稲の無い、これからの秋から 春まで遊べるとおもう。 我が家の、完全無農薬野菜は 青虫の餌食になっている。 この青虫は、葉の裏に生みつけられた 卵から発生しているらしい。 青虫とりが毎日の日課である。 それにしても今年は台風が多い。 これを書いている今日も、 台風23号が向かってきつつある。 災害の無い事を祈る。 |